首都圏に住む20代を対象に実施されたアンケートで、その結果が
多くの若者は車を買わず、酒もあまり飲まない。休日は自宅で過ごし、無駄な支出は嫌いで、貯蓄意欲が高い。
(日本経済新聞 8月22日付けより)
とのこと。
20代で乗用車を欲しいと思う人は2000年の48.2%からほぼ半減し、25.3%になったとのこと。
同じくお酒にも関心が薄く、飲み代は「無駄遣い」と感じる若者が増えているとの事だった。
しかも、「自由に使えるお金の使い道」については「貯蓄」をあげた人が2000年より8.2%も増えており、休日は「家にいることが多い」と答えた人が43.1%だった。
この結果を見ている限り、今の若い人は消費に関してはあまり積極的ではない。とはいえお酒の項目以外は自分にも当てはまっている。
toseaも週末に外出する割合は多いとは言えない。
定期的に参加しているバスケ以外は外に出ないこともかなりあります。
一般的にある程度金銭的自由があると言われているのは、リタイアした人、子供が1人立ちした家庭、そして結婚していない若者である。
消費の中枢を担う必要がある世代がこんな様子では内需拡大は到底期待できない。
では、この若者の堅実な生活は何が原因なんだろう?
それは、言うまでもなく将来に対する不安である。
保険料を払えと言うわりには自分たちがもらえるかわからず、
成果賃金と言う名を借りた賃金抑制策(全ての企業がとは言わないが)で苦しんでいる親や会社の先輩を目の当たりにし、王子とニートしかこの世にはいないのか?というくらいTVではこのあたりの話題しか流れない。
そんな中で、一生懸命就職しても先ほどの成果賃金のあおりでとんでもないプレッシャーを背負わされる。
そして、仕事を辞めれば根性がないとか、近頃の若者は・・・である。
上の世代は何を考えているのだろう?
自分の事しか考えてない。ように見える。
全員とは言わない。でも、自分の事しか考えてない人が世の中を主導している人に多いような気がする。
7月末。
ちょっとあきれたニュースがありました。
御手洗冨士夫。
そう。キャノンの会長であり、経済界を取り仕切る経団連の会長です。
この人はなかなかすごい人で、キャノン社長時代には「選択と集中」や「キャッシュフロー経営」などを他社に先駆けて導入した人である。
「選択と集中」や「キャッシュフロー経営」は今でこそ経営の常識の一部になりつつあるが、当時は自ら新しいことにどんどん挑戦する人でした。
少し前はホワイトカラー・エグゼンプションで労働者の非難を浴びました。
ホワイトカラー・エグゼンプションについては、現段階でtoseaはなんとも言えません。ただ、実施するなら自分たちの襟を正してからして欲しいとは思います。
そんな御手洗さんがこんなことをいいました。
7月26日に行われた経団連の夏季フォーラムでの講演の一部でした。
asahi.comから引用します。
御手洗会長は、採用の改革について「平等に採用して会社では年功序列。競争の原理からほど遠く、イノベーション(革新)は生まれない。社会正義を平等から公平に変え、それに沿った学校教育、採用試験、給料体系にしないといけない」と呼びかけた。
(asahi.com 7月26日付けの記事より)
参加者は約40人の財界人。
上の記事に対してはまぁ納得できないこともない。
競争することはいいことだと思いますし、平等から公平という考えも納得できます。
でも、賃金に差をつけたらイノベーションが生まれるのか?
イノベーションって言葉好きですね。この人。
まぁ、ここはおいといて。
その記事の前にはこんなことも載っていました。
学生を成績や論文で評価し、入社から給料に格差をつける仕組みの導入を提案した。
(asahi.com 7月26日付けの記事より)
完全に腐ってるとしか思えませんでした。
初任給って何なんでしょうね?
初任給は学生時代の成績の証なのでしょうか??
もっと驚くのはその評価方法。
学生を成績や論文で評価???
考え方が幼すぎませんか?
これが経済界のトップですよ。
学生の成績ってどうやって標準化するんですかね?
偏差値の高い大学の悪い成績と偏差値の低い大学の良い成績ってどちらがいいのでしょうか?
東大の初任給50万。
早慶が40万
御手洗さんの出身である中央大学なら30万ってとこでしょうか?
作家や文章を書くのが得意な人は他がダメでも初任給が高額なのでしょうか?
こんな一元的な見方しかできない人が経済界を引っ張ってるんですから、世の中がおかしくなって若者が不安になるのも当然です。
そして、もう一つ。
とある会社で業績がアップし、従業員が給与アップを求めました。
しかし、社長は拒否。理由は、
「儲かったのは日本ではなく、海外の部門だから、日本で働くあなたたちは貢献していないので給与のアップはできない。」
こんな感じの理由だったのです。
しかし、社長は業績アップのために給与が上がっていました。
日本での業績不振にあなたの責任はないのですか?
思わずツッコミたくなりました(^^;
あっ!給与に格差を!って唱えて、給与の総支給を抑えている御手洗さんの会社であるキャノンも役員報酬は2003年から2006年の3年間で1億3900万から2億2200万と8割以上も上がってますからね。
しかも、会社を儲けさせようと法人税を下げて、消費税を上げようとしている。
法人税は確かに日本は少し高い部類に入るので、競争力を保つために下げてもいいのかもしれない。でも、それで企業が儲かって本当に社員の給与があがるのでしょうか?疑問です。
御手洗さんのわけのわからない初任給格差論も先述のとある会社の社長も本当に自分たちの足元しか見ていません。
これらの方々が作り上げた世の中の結果が現在の若者の不安を煽っている大きな原因なわけです。
さーて、私たちはこれに振り回されてるわけにはいきません。
上が頼りなければ、自分たちが動くしかないのです。
人のせいだけにしていては何も始まらない。
これからは自ら動かなくてはなりません。
これらを強く実感したtoseaでした。



